風評被害が与える損害はどのぐらい?
冒頭でも申した通り、私の所属していた会社では風評被害を放置していた結果、売上も減りましたし、採用も困難を極めるようになりました。
そうすると、売上減による利益減だけでなく、売上を回復させるための広告宣伝費・販売促進費、採用のための広告宣伝費、人材紹介フィーがかさみ、どんどん利益は減っていきました。
そして、そこまできて初めて風評対策に乗り出し、今度は風評対策に多額の費用がかかる、という結果になってしまったのです。
これらを総合すると、風評が初めに起きてから現在までに一体何億、何十億の損害があったのだろうと思います。
風評は、放置すればするほど消えにくくなります。
よって対策が遅れればそれだけ費用も多くかかります。
検索上位に来た風評ページが、時間とともに多くのメディアに拡散され、さらに多くの人の目に触れ、その結果、人の興味を引き予測変換などに表示されるようになります。
そうなってくると、元々風評を知らなかった人も、予測変換のキーワードを見てその企業の風評を知ることとなってしまいます。
そうすると、その企業に対して悪いイメージを抱く人はネズミ算的に増えていきます。
誰もが悪いイメージを持っている商品・サービスを買う人はいないと思います。
いくら自分で、その商品・サービスの本質的な良さを知っているからといって、他の人の目から見て悪いイメージがあれば、それを持っている自分のイメージも下がってしまいます。
また、「それでもこの企業の商品・サービスを購入したい!」というレベルにまでロイヤリティを持ってくれるお客様がいたとしても、家族や知人の反対にあって購入を断念する場合もあります。
私の所属していた会社でも、「家族の反対にあったので」という理由で、購入をキャンセルしたり、就職の内定を辞退したりする人が後を絶ちませんでした。
ネットでは、誰もがその企業の情報を見ることができるため、誰もがその人の意思決定にかかわることができてしまうのが恐ろしいところです。