ソーシャルメディアによる風評被害に遭ったら
人目につくブログの場合は、管理人に一定の能力(ブログを開設し、テーマを選定し、自分の考えをわかりやすく定期的に発信し続ける)が必要であるため、ややハードルの高い情報発信ツールといえますが、ソーシャルメディアは違います。
思ったことをただつぶやくレベルで、人目につきやすい巨大メディアに自分の考えを投稿できるので、風評・誹謗中傷の温床になりやすいとも言えます。
ソーシャルメディアによる風評被害を防ぐのに最も重要なのは従業員の教育です。
ソーシャルメディアは万人が閲覧することができ、簡単に拡散し、そして消えないものであるということ、そこに自社の情報や悪口を書き込むことが如何に大変なことかをしっかり教育しなければなりません。
そして、起きてしまった風評被害への対応として重要なことは早期に・誠実な対応を行うことです。
ここで対応を誤ると、二次被害にもつながっていきます。
以前に私がいた企業では、ある事件に対してプレスリリースを発行したのですが、文面にあまり誠実さが感じられず、そのプレスリリース自体がまた一般消費者の反感を買いました。
そこで、さらに悪いことに、何事もなかったかのようにそのプレスリリースを取り下げ、別の文面に差し替えたのです。
その対応は最もよくないパターンであり、前のバージョンのプレスリリースの「魚拓(あるサイトが取り下げられても見ることができるように、複製をスクリーンショットのような形で保存しておく)」がとられており、「炎上したので差し替えたらしい」というコメントとともに、魚拓もまた拡散していったのでした。
企業の対応の失敗例としては、2014年に発生したペヤングゴキブリ事件が記憶に新しいですね。
あの事件では、ゴキブリを発見した当事者の方が、逐次Twitterでペヤングのメーカー、まるか食品の対応を公表していました。
そしてまるか食品の対応の悪さを綴っているのですが、そのやり取りは1年以上たった今も、まとめサイトなどで簡単に閲覧することができてしまいます。
このような事態にならないように、ソーシャルメディアで誹謗中傷が書き込まれないようにすること、書き込まれ炎上したら誠実な対応を行い迅速に火消しを行うこと、が大前提ですが、それでも炎上してしまった場合の対策は次でご説明いたします。