誹謗中傷されないために気を付けること
個人向けの誹謗中傷対策サービスは増えているとはいえ、どのような形でも削除することには労力も費用もかかりますから、そもそも誹謗中傷されないように自分で自分の身を守ることも大切です。
自分や、お子さんなど大切な家族のインターネットリテラシーを高め、ネット風評被害にあわないように自衛していきましょう。
そもそも個人情報は、親しい友人知人以外には教えないように、特にネットで知り合った人には実名を明かさないように気を付けましょう。SNSの普及で、実名を教えることや自分の画像を掲載することへのハードルが下がっているように思いますが、それが危険であることには今も昔も変わりません。
私の友人が、SNSに掲載していた自分の写真を、無断で風俗店のHPに使われていたことがありました。
幸い、その友人を良く知る人間がすぐにそのことを本人に伝えたため、なんとか事なきを得ましたが、もしその画像を発見した人があまり親しくない知人であったりすれば、たちまち私の友人の評判は地に落ちたことでしょう。
SNSだからといって油断せず、不用意に自分の顔が鮮明に写っている画像をアップしない、公開対象を友人に限定するなどの注意を払ったほうが良いでしょう。
企業も従業員を守るための仕組みを検討すべきです。
不特定多数の消費者を相手にする接客業などは、実名の名札をつけさせずに、あだ名などを利用してもいいのではないかと思います。
居酒屋などでたまに、下の名前のひらがな表記だけを名札につけているお店を見かけますが、雰囲気も楽し気に見えるうえ、従業員を守ることのできる良策だと感じます。
また、2013年頃から「バイトテロ」という、アルバイト従業員が悪ふざけをTwitterに投稿するいたずらが横行しました。店への損害はもちろんですが、投稿した加害者側も特定され実名や写真を拡散されるなどの事態になりました。
ほんのいたずらのつもりでも、ネット上で晒されればそれは一生残り、その罪の大きさ以上の社会的制裁を受けるということを子どもたちにはしっかりと教えていかなければなりません。